火の用心!!
火の用心!!
はじめまして。この度、防火管理者の資格を習得した T です。
今回は、防火管理者の習得に伴い「火の用心!」をテーマに…
では、皆様
昨年7月、大阪市此花区の雑居ビル1階のパチンコ店が放火によって全焼したという事件を覚えているでしょうか ?
火は、約 20 分で消し止められましたが、約 400 平方メートルの店内は全焼。この火事によって、4名が亡くなり 19 人が重軽傷を負ったという事件。
もうあの日から 1 年 … 早いものです
不特定多数の人が出入りする繁華街の娯楽施設やパチンコ店を含む商業施設などでは、過去にも多数の人が逃げ遅れて犠牲となる火災が発生しており、こうした火災では放火・失火を問わず、適切な避難誘導や防火設備の設置など、防火管理者の責任が問題となったケースも少なくありません。
<過去の主だった娯楽・商業施設での火災>
記載した全ての火災に関しては、防火管理者の責任が追及され …
パチンコ店においては、2001年12月、約500人のお客様でにぎわっていた大分市内の店内から出火し、約1500平方メートルを全焼するとともに店長の男性が死亡。負けた腹いせにパチンコ台に放火したとして現住建造物等放火罪に問われた男には、大分地裁が懲役3年10月の実刑となっています。
消防法施行規則 3 条には …
「デパートや映画館、パチンコ店などの特定防火対象物とされる施設の防火管理者は、消化訓練および避難 訓練を年2回以上実施しなければならない」と定められています。
が、しかし実際のところはどうなのでしょうか ?
「うちの店に限って … 」とか、「店長がしっかりやってくれているはず … 」など、あいまいな状態なのでは?
大きな火災事件にならずとも、様々な設備を設けて営業をされているホールにおいては、漏電などが原因でボヤが発生することもあります。
過去、スロットコーナーにおいて、抜けかかったコンセントに自動補給から漏れたメダルが接触し、発火したという事例もあります。
さらには、 2009 年7月、大阪のホールにおいて、凄惨な放火事件がありました。消防署は事件直後、全国のパチンコ店に立入調査を行っていますが、その結果多くのホールで消防法違反が確認され改善命令を受けています。
「消火器の本数は問題ありませんか?」
「避難経路に障害物はありませんか?」
「消防訓練の報告はされていますか?」
万が一、火災が発生した場合の「防火管理者」の責任は重大です !!
お客様の避難誘導や避難経路が確保されていないなどの理由から、防火管理者が「業務上過失致死傷罪」で逮捕されるケースは、実は少なくないのです !!
訓練の実施状況・管理者の引き継ぎなど、今一度、見直して頂けたら幸いです。
2010-08-01