自粛について

自粛について

はじめに、この度の東日本関東大震災によって犠牲になった方々をはじめ、また現在もなお苦難を強いられている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

現在、様々なところで、様々な人が、やれることは何なのかを模索し、復興支援がされています。

パチンコ店においても足並みはそろわなかったものの、震災発生後、ほどなくして各方面組合主導のもと、店休、営業時間短縮、節電協力、広告宣伝などの自粛を行っている状況ですが、「何でパチンコ店が営業しているんだ !! 」「犠牲になった人や被災者の気持ちを考えろ !! 」など、サイト上には今なお厳しい意見が投稿されています。

わたくしは、それらの意見にくみせずに、営業自体を自粛する必要は全くないと思っています。

この業界に身をおいているから、そういった感情になるのかも知れませんし、実際に被災していないからなのかもしれません。

もちろん、今回の大災害はまさに未曾有のもので、「喪に服する」気持ちはありますし、不謹慎なことはやめるべきだとも思います。

わたくし自身、岩手沿岸部に住んでいるいとこ一家 5 人と連絡が未だにつかない状況ですが、無事に避難所に避難してくれていることを切に願い、日々様々な情報網を利用して安否確認をしている状況にあります。

このコラムを読んでいただいている方のなかにも、同じような境遇におられる方がいらっしゃるのではないでしょうか…

しかし、だからといって何でもかんでも自粛していては何も生まれないし、別の意味での被害が拡大してしまう…

16 年前の阪神大震災のとき同様、避難所生活が長引き、プライバシーが保たれない環境下では、ストレスがたまり、そのはけ口として、気分転換のために娯楽が必ず必要になってきます。

震災に遭った神戸では震災から 3 週間ほどで、ホール営業が再開され、当初は早期再開に抗議や非難の電話が多数組合や店舗に入ったみたいですが、町の再興、活性化のために営業を支持する声の方が上回ったようです。

パチンコ店の灯りが、町の復興のシンボルとして、市民からも迎え入れられたということなのでしょう。

「スポーツ界が、チャリティゲームで勇気や元気を」

「音楽界では、演奏会などで癒しを」

「飲酒業界では、炊き出しなどで胃袋を」

「競馬は競馬で、競走馬の走りで感動を」

「パチンコ業界は、娯楽で被災者に気分転換を」

それぞれの業界、それぞれが役割を担っています。

今はまだ事態進行中不安が高まっているなかですが、哀悼の意を忘れず節度をもった営業をすることによって、被災し傷心し復興を目指す方々の気持ちを少しでも和らげることができたならば、それがパチンコ業界の支援として受け入れてもらえるのではないでしょうか。

また、店内に被災地の特産展コーナーを作り、一つでも二つでも取り扱うことで貢献することもできます。

普通に生活できるところは普通にしているほうがいい。
変に気を遣うと余計に世の中が沈み暗くなってしまいます。

楽しめる人は楽しんだらいい。
そうすることによって経済が回って、結果として被災された方々への援助へと繋がります。

復興に何年かかるか分からず、支援には長いスパンの継続性が必要となった今。

自分が身をおくパチンコ業界。

哀悼の意を忘れず、業界として、企業として、個人として、できることを行えばそれが何よりの支援になるのだと思いますが、ホールセキュリティに携わるわたくしは、間接的ではありますが、ゴト行為よる被害が発生しないよう各店舗様にゴト啓蒙・注意喚起していくことで被災者の方が安心して遊技できるホール環境構築のお手伝いすることだと感じております。

「知恵のある奴は知恵を出せ。力がある奴は力を出せ。金がある奴は金を出せ。何も出せない奴は元気を出せ」
(歌手:松山千春さんのことば)

2011-03-31 幸せのために 赤い糸 焼いていたのは「たばこ」かも!?
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