お客様を大切にするということ

お客様を大切にするということ

 近月、危機管理に関する大型不祥事が相次いでおります。

・大相撲協会の【八百長疑惑】
 は、“国技の存続”に関わるほどの騒動となり、

・SONYの【顧客情報流出事件】
 は、2兆円規模の企業損失だとか・・・・

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なにより、最悪の事態(死者発生)となってしまったのが、
・焼肉チェーン店『えびす』【O-111集団食中毒事件】

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そして先日は、同じ焼肉店、同じ富山県で、
・焼肉チェーン店『牛角』【O-157集団食中毒事件】
のニュースが。

『牛角』(レインズインターナショナル)は、全国約630店舗の大型チェーン企業です。どうなるのでしょうか。

食中毒の発生原因が、店舗なのか卸問屋なのかは、ハッキリわかりませんが、いずれにしても、企業の社益損失、もしくは存続に大きく関わるほどの事件となっております。

そもそも『生食用の肉』というのは日本には流通していなかった?ようで、誰かが?下処理をしてから出すのが定められていた??とか・・・・

私もユッケは大好きでよく食べていましたが、まったく知りませんでした。

こういう事件が起きると、我々一般消費者には知らなかった“裏事情”が色々明らかになってくるものです。

今回の『えびす』の事件で、私が思い出したのが…

・日本料理の名店中の名店『船場吉兆』【食材産地偽装事件】
 ※その他、賞味期限切れ商品の販売、食べ残しの再提供、事件隠蔽疑惑
 ※『船場吉兆』は2008年廃業 

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ブロイラーを地鶏として出したり、食べ残しを「手付かず」と呼んで再び出していたり、なんでも刺身のツマも、洗って再利用していたとか。

死者や病人を出す事態とはなっておりませんが、『意識の酷さ』的には、今回の食中毒事件と同レベル(それ以上?)であったように思います。

要するに「 “お客様”を“お客様”と思っていない」という意識です。
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「下処理すると費用がかかる」「食べ残しを捨てたらもったいない」
 =どうせ客にはわからないからOK
 =コスト、採算重視
という意識ばかり。

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つくづく私は、
【『危機管理とは“お客様を大切にする”ということ』】

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【つまり、“サービス”なんだと思います。】

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我々ホール業界にとって、これらの企業の不祥事は、決して対岸の火事ではありません。

常に「我々は大丈夫か?」と、自身を省みる姿勢が必要なのではないでしょうか。

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2011-06-04 歴史は繰り返す? ”想定外”という言葉の領域について
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